2004.11.17執筆
『Shall we
ダンス？』（周防正行著、幻冬舎文庫）を読みました。
図らずも泣いてしまいました。人前で読まなくてよかった。古本屋で見かけて、見覚えのあるタイトルだったから何気なく買っただけだったのに……。内容には全然期待していなかったのだけどとんでもない、いい意味で裏切ってくれました。そしてすっきりした読後感。
たぶん私の中にいろんなものが溜まっちゃってたのだろうな。それが涙と一緒にすっきり外に出ちゃった感じです。たぶん今だから泣けたんだと思う。1年前・学生の頃だったらたぶん泣けなかった。恐らく、中年と呼ばれる年齢になってから読めば、また違った感想を得るのでしょう。
ぶっちゃけ、映画の小説版って言われると、それだけで勝手に私の中でランクが下がってしまうのだけど、やっぱりそんな偏見は持つもんじゃないですね。気まぐれを起こさなければ一生出会えないはずの本でした。もしそうなっていたらすごくもったいない。