『エイジ』

2004.11.24執筆

 昨日『エイジ』(重松清著、新潮文庫)を出勤前に読んだ。うーん、出勤前はやめておいた方がよかったかも。一日だるかった。店長から「元気ないね」と言われたので「寝不足です」と答えておいたけど。なんだかやたら消耗させられた(悪い意味でなく)。
 全く共感できない、というのが感想。主人公のエイジにも、どの登場人物にも。強いて言えばエイジの姉の気持ちはわからんでもなかったが、共感できるかと問われれば「No」だ。でも考えてみればそれは当たり前のこと。私とエイジとはあまりにも違いすぎる。理解しようってのが無理ってもんだ。
 現在進行形で男子中学生やってる人なら共感するのかな。それとも「そんなんじゃねーよ、バーカ」なんだろうか。いずれにせよ、大人よりも中学生が読むべき作品だと感じた。
 でもクライマックスでは一粒だけ涙がこぼれた。若い頃(今も若いですよ?w)は本を読んで泣くなんて絶対になかったのにな。

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